先日、劇場で「ヘルボーイ ザ・クルキッドマン」を鑑賞して来ました!
私は、ヘルボーイは名前を知っている程度で、どういった作品なのかさっぱり知らない人間です。
観に行った理由はズバリ『予告が面白そうだったから!』これに限ります。
予告は記事の上の方に貼ってあると思いますが、序盤はよくあるタイプのゴシックホラーかなぁと思い、筆者はあまりホラーが得意でもないのであまり惹かれなかったのですが…
突然映る赤い人影、一目で「ヘルボーイやん!」って知らない私でも分かりました。
このホラー映画にアメコミヒーローが登場することで、どんな話になるのか非常に興味を惹かれて観に行ったわけです!
正直……、私はちょっとガッカリする内容でした。その理由について、下記に書いていきます。
「あらすじ」はこんな感じ
超常現象調査防衛局〈B.P.R.D.〉の捜査官ヘルボーイと新人エージェントのジョーが訪れたのは、アパラチアの山奥にひっそりと佇む寒村。閉ざされた土地で、怯えながら暮らす村人たち。そして相次ぐ奇怪な事件——そのすべては、「歪んだ男」と呼ばれる悪魔の仕業だという。
そんな中、一人の男が村へ戻ってくる。名はトム・フェレル。二十年前、悪魔と契約し、魂を奪われたと語る彼の帰還が、呪われた因縁を呼び覚ます。
欲望に取り憑かれた魔女たち、魂を喰らう悪魔、そして決して逃れられぬ“契約”の呪い。ヘルボーイは滅びの右腕を武器に、この地に巣食う闇を打ち砕く。
ホラーとして雰囲気は申し分なし。“雰囲気だけ”は。
霧に包まれた森、壊れかけた教会、地下室に潜む何か──村全体が不穏な空気をまとっていて、観ていてずっと息苦しい感じが、ホラー映画として雰囲気抜群です。
魔女やタイトルにもなっている「歪んだ男」のビジュアルがもう最高です!作中はほとんどが薄暗い場面なのですが、そこに現れるときの恐ろしさたるや。
ただ、暗すぎてたまに何をしているのか分からないような場面もありました。それぐらい本当に薄暗いです。
話が唐突過ぎない?深掘りはせず、行き当たりばったりで進んでいく
ここからはちょっとガッカリした内容を語ります。
まず、物語の始まりからほぼ説明がありません。
「この人たちは誰なのか?」「何故ここにいるのか?」「いま何をしているのか?」一切説明しません。
「あらすじ」ではちゃんとストーリーっぽく書かれているんですが、実際観てみると本当に全部が突然ですw
たまたま訪れた場所で、突然出てきた人たちと一言二言の会話をし、ヘルボーイの専門分野である悪魔絡み?だから解決したるかーwみたいな感じなんでしょうか?
とくに私のような全く原作を知らない人間にとっては、説明が一切無かったのでストーリーはわけ分からんが、「とりあえず目の前の悪魔ぶっ飛ばしとくか」ぐらいの話なんだなーと解釈しました。
一通り見ても、腑に落ちた感はありませんでした。
ジャンプスケアの連発。音で脅かしに来てるよね?
マジでずっとジャンプスケアの連発です。
場面の転換、章の移り変わり、果てにはカメラの切り替えすらジャンプスケアです。
苦手な人は劇場で観る際、確実に注意が必要です。
もうここまで連発されると、むしろ慣れてきちゃうんじゃないかってぐらいデカイ音を聞きましたねw
今思うと、ジャンプスケア意外であまり怖い要素は無かったですね。
ヘルボーイって強キャラじゃないの?アクションの薄さに疑問
私は予告を観た際に「ヘルボーイが悪魔をしばいてくれるんだろう!」という、よくある海外の“物理で解決ホラー”を期待していたんですが、ビックリするぐらいヘルボーイが何もしない。
え?ヘルボーイって強くないの?
と、心配になってググっちゃいました。
ヘルボーイ最大の武器は、岩石状の物質でできた巨大な右腕である。また、凄まじい怪力と頑丈な身体の持ち主。
いやいや、ウソだろ。
映画の中でこの特徴はまっっっったく発揮されてないんだが?
怪力は発揮されていませんし、頑丈な身体もボロボロにやられ、一番ヤバいのは右腕の攻撃なんて一切ありませんでした。
なんなら、右手使うの大変そうだなーぐらいに思ってましたw
これに関してはレビューサイトでもよく見かけるネガティブな意見でした。ただ、原作を忠実に再現しているというコメントもありました。原作を知らない人にとっては、ちょっと残念な内容に捉えるしかありませんね。
まとめ:雰囲気は良いけど、ヘルボーイである意味はあったのか?
雰囲気は非常に好きでした。薄暗く鬱蒼とした森の中で、魔女と悪魔が現れる……めちゃくちゃ良いですよ!雰囲気は!
ヘルボーイの持つ要素が全く無いのが本当に不思議で仕方なかったです。原作がこうなんでしょうか?
ストーリーも説明がほぼなく、めっっちゃ急に展開していくので、完全に雰囲気だけを楽しんでいました。
が、そこにジャンプスケアが襲い掛かるので、もうなんじゃこりゃって感じです。
原作を知らないので仕方ないとは思うのですが、このゴシックホラーな雰囲気の中に現れる、いかにも「アメコミヒーロー」な存在なヘルボーイがいるのですから、もっと彼が大胆に活躍するところが見たかったです。
こうして記事を書きながら映画を思い出していますが、なんでああなったんだっけ?と、ほとんどストーリーの内容や結末を思い出せない状態です。
今思うと、予告が面白すぎたんだよなぁw
このまま、これがヘルボーイがなんだと自分の中で印象付けるのはもったいない気がするので、過去の作品を観てみようと思いました。