「このミステリーがすごい!2023年版」で1位を獲得した呉勝浩の同名ベストセラー小説を実写作品化した作品を、公開初日に鑑賞してきました。
私は原作小説を読んでいないのですが、この映画とにかく俳優陣の演技、ビジュアルがすごいです!!!
予告を見た際は、正直あまり期待はしていなかったんです。
しかし、実際に鑑賞するともう面白いのなんの。
「このミステリーがすごい!」で1位を獲得しているのですから、そりゃストーリーは面白いでしょう。
でも私はとにかく目から入る情報に夢中になりました。
特に佐藤二朗さんが素晴らしい!!!
浮浪者・サイコパス・頭脳犯・爆弾魔・無敵の人これだけたくさんの属性がつくキャラクターを佐藤二朗さんの見た目で、かつ狂気的な演技で見せられるのですから、めっちゃ怖いです。
本作はPG12ということもあって、ややグロだったり、爆弾被害の現場をしっかり描いていたりして、人によっては鑑賞にあたって注意が必要かもしれません。
本記事では、エロ・グロなど、鑑賞前に知っておきたい情報をネタバレ無しでご紹介します。最後には筆者の感想・レビューも書いてありますので、良ければ読んでくださいね。
この記事では、「動物の安否」や「グロテスクなシーンはないか」「性描写はないか」など、映画鑑賞前に知りたい映画に含まれるファクター(要素)のみを紹介します。ネタバレは一切含みませんのでご安心ください。
- 作品名
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爆弾
- 公開年
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2025年
- 監督
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永井聡
- 上映時間
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137分
あらすじ
酔った勢いで自販機と店員に暴行を働き、警察に連行された正体不明の中年男。自らを「スズキタゴサク」と名乗る彼は、霊感が働くとうそぶいて都内に仕掛けられた爆弾の存在を予告する。やがてその言葉通りに都内で爆発が起こり、スズキはこの後も1時間おきに3回爆発すると言う。スズキは尋問をのらりくらりとかわしながら、爆弾に関する謎めいたクイズを出し、刑事たちを翻弄していくが……。
映画の気になるファクター6つ
☆=0 ★=1の評価です
| ファクター(要素) | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 動物の安否 | ☆☆☆☆☆ | 動物は登場しません |
| 性描写の有無 | ★★★☆☆ | 男性の自慰行為の描写があります 精液が映ります |
| 流血の有無 | ★★★☆☆ | 爆発で体が吹っ飛んだり 結構ちゃんとした負傷状態が演出されています |
| グロテスクなシーン | ★★★☆☆ | リアリティはそこまでないですが ・体の肉がえぐれる ・体の一部欠損、その断面 ・骨折し、へし曲がった指 ・蛆が湧いた死体 などが映ります |
| 視聴対象層(子供★・大人向け☆) | ★☆☆☆☆ | 話の内容自体は子供でも理解できそう |
| 予習の必要性(過去作・事前知識) | ☆☆☆☆☆ | 予習は必要ありません |

割としっかり爆弾被害の描写がされているのに感心しました。
身体の怪我の描写も苦手な人は注意ですが、
爆弾被害に遭った現場は大勢の人が倒れ、建物も崩壊しているようなシーンですので、災害を彷彿させてしまうかもしれません。
管理人の感想・レビュー
私は最近、佐藤二朗さんは「福田雄一監督」の作品で観ることが多かったので、正直あの内輪ノリと言いますか、アドリブの小ボケをするような作品ばっかりで、予告を観る段階では全く期待していなかったです。ちょっと嫌悪感すらありました。
しかし、鑑賞してその考えは綺麗さっぱり消え去りました。
佐藤二朗さん、めっっっちゃすごいです!
記事の冒頭でも書きましたが、佐藤二朗さんのビジュアルで浮浪者・サイコパスの爆弾魔を演じる時点でもうハマり役なのですが、それに加えて演技が凄すぎます。
見るからにウザい幼稚さ、良心や道徳が明らかに欠けているサイコパス感、警察を手のひらで転がしているような知能犯、これらを全部含めつつ瞬時に切り替える演技には恐ろしさを感じました。
私は原作を読んでいないのですが、この実写映画ではとにかく俳優陣のビジュアルと演技を絶賛したいです。
容疑者役の佐藤二朗さんももちろんですが、それに対峙する山田裕貴さんも素晴らしい。
最初は渡部篤郎さん演じる、いかにも優秀で強い刑事の陰に隠れて、ウロウロする三下キャラかと思っていました。
しかし、そんな彼が佐藤二朗さん演じる容疑者の出す謎めいたクイズに脳みそをフル回転させ、気づけば現場の最前線に立っている様子は、佐藤二朗さんのキャラとは別のベクトルの狂気を感じました。
ほかにも熱血漢な警察や、事件に関わって狂って行く人物や、狼狽、憔悴してしまう人物など。個性豊かなキャラが多いことも面白かったです。
かなり夢中で見入っていましたが、思い返すと上映時間の半分以上は尋問室で佐藤二朗さんと話をしているシーンなんですよね。それでも全く退屈に感じませんでした。
それに、爆弾事件ということもあって、爆発の瞬間はそこそこなインパクトがありました。
ストーリーも面白いとは思うんですが、感想はすべて佐藤二朗さんに飲まれちゃいましたw