千葉県初の「ScreenX」を体験してきたレポート【初体験】

2025年12月10日に、千葉県にある映画館「T・ジョイ蘇我」に3面スクリーンの「ScreenX」が登場しました!!
「ScreenX」は全国的にも数が非常に少なく、千葉県も初登場とのこと。ちなみに、Dolby Atmosも完備で音質も素晴らしいです。

東京にあるのは知っていたんですが、なかなか行く機会がなく……これまで体験して来なかったのですが、まさか「ScreenX」のほうからやって来てくれるなんてw(筆者は千葉県民)


今回はそのオープン初日のレイトショーで「ズートピア2」を鑑賞してきました。
そもそも「ScreenX」とはなんぞや?というところから、今回登場した「T・ジョイ蘇我」について、また「ScreenX」初体験のレポートをお届けします。

目次

ScreenX(スクリーンエックス)」とは?

「ScreenX」とは、韓国生まれの3面マルチプロジェクション・映画上映システムのことです。
パソコンでモニターを複数繋いでる方は想像しやすいかと思いますが、メインスクリーンの両サイドに更にスクリーンが追加されたものです。

日本国内に「ScreenX」はまだ24か所程しかないようで(Wiki調べ)、今回のT・ジョイ蘇我の登場で25か所目でしょうか?まだまだレアな映画館ですね。

実際どんな感じに見えるかと言うと、Xの「CJ4DPLEX Japan」さんが投稿してくれていましたがこんな感じ。
いつも通りメインスクリーンに主要となる映像が流れ、その左右に更に映像が加わります。

T・ジョイ蘇我について

今回「ScreenX」を追加したT・ジョイ蘇我は、千葉県千葉市、千葉県民的な表現をすると「チーバ君の下あご」あたりにある映画館で、映画館のすぐ横は海だったりします。

私は車で普段行っているので意識していませんでしたが、アクセスはよろしくないです。電車&徒歩は時間がかかるので(蘇我駅から徒歩30分程)、無料送迎バスなどを利用する必要があります。

今回の「ScreenX」導入に伴い、館内が軽く改装され全体的に綺麗になっていました。売店も以前は対面の注文で、土日の昼には行列なことも多かったですが、今は注文も機械でセルフオーダーになりました。(Tジョイはポップコーン超美味しいよ)

気になるお値段ですが、「ScreenX with Dolby Atmos」で+900円。通常料金の場合2200円+900円=3100円とかなり高いです。
一応料金表には「ScreenX」のみ+700円、「Dolby Atmos」のみ+200円とのメニューもありますが、基本的に【+900円】だと思って良いでしょう。

アクセスは悪いですが、レイトショーは21時過ぎまで用意してくれています。さらに隣にはゲームセンター、ボーリング場、スーパー、スーパー銭湯、さらに今後はカプセルホテルまでオープン予定とのことで、映画館までたどり着けば1日遊べるスポットとなっています。

「ScreenX」体験レポート

人生初めての「ScreenX」ということで、勝手が分からなかったのでとりあえず座席は後ろの方を取りました。
T・ジョイ蘇我はスクリーン6のみなので、座席表は必ずこの通りです。今回は「P列の真ん中」を取ってみました。

赤の図は私が描き足しましたが、M列あたりまでサイドのスクリーンが伸びているんですね。今回取ったP列ならスクリーンを全て見渡すことができました。
が!!ぶっちゃけスクリーンを端から端まで見ることは無かったので、そんな後ろの席を取る必要は無かったです。

実際に私の席から見たスクリーンはこんな感じ(上映前の様子です。映っているのは劇場の売店の広告)。

最初両サイドまで表示されたときは感動と言うより、斬新で面白かったです!(予告は正面の画面のみでした)
超ウルトラ画質が良い!圧巻!とかそういうのではなく、「ScreenX」に関しては、表示面積が広い!!ただただこれに限りますw


上映前の説明で「前方に集中してください」的なことを何度も言われます。見て分かりましたが、【正面と両サイド】として観るのではなく、【正面】のみで観るのが鑑賞としては正解なんだと思います。
そのため、両サイドのスクリーンはわざと(?)解像度を落としているのが分かりました。正面に比べると若干ぼんやりしています。

ちなみに、映画全編に渡って3スクリーン表示ではありません。
「ケチ!」「詐欺だ!」とかいう話ではなく、これは最も良いスクリーンの使い分けだなと個人的には思ってます。

「ズートピア2」の場合、全体の2/3程が3スクリーン表示だったように思います。
屋外のような広い場面や、激しい動きのある場面、物や人が横に広く登場する場面などが3スクリーン表示でした。
逆に屋内で話し合う場面や、登場キャラたちが中央に寄っている場面、あまり動きが無かったりシリアスな場面は中央のメインスクリーンのみの表示でした。

正直、映画に夢中になると、いつ3スクリーンで、いつメインスクリーンのみなのか意識しないと脳が認知してませんでしたw

最初はマジで初めてだったので、「隅々まで観てやるからな!!」と思って後ろ側の席を取りましたが、中盤から「これ失敗だったかも」と思いました。
「横の画面を見よう」としてメインモニターから目を離すと、重要な場面を見逃し、意識も持ってかれて話が頭から抜けちゃいます。
なので、中盤慣れてきてからは「正面スクリーンと、視界に勝手に入ってくる範囲の左右のスクリーン」を見ていました。
そう考えると、こんな後ろの席じゃなく、真ん中の席あたりで良かったなと思いました。
横のスクリーンの端まで観ることなんて絶対無いです!それは「隅まで見る」意識を持ったガチ勢だけで、初回鑑賞ではまずやることはないでしょう。

見え方に慣れてくると、本当に横に長いスクリーンを見ているような感覚になってきます。左右ではないんです。正面に広く見えるようになります。
重要な情報は基本的に正面に寄っているので、左右の端に行けば行くほど、それは臨場感を高める風景の延長線の演出になるので、意識的に見る必要はないと分かりました。

ぶっちゃけ感想

今回はじめて「ScreenX」を体験してみてまず思ったのは、鑑賞の難易度が高いなと思いました。
焦点をどこに当てるかにまず迷います。
通常の映画なら正面を向いていれば情報が100%入ってきますが、「ScreenX」に限っては、視界に入れる情報を自分で取捨選択できてしまうため、人によって鑑賞体験に差が生じる可能性があると感じました。


私の場合、慣れてくると正面を見るようになりましたが、それでもたまにキャラがメイン画面からはみ出して左右に広がるんですが、あっちも見たいしこっちも見たいで、どこを見れば良いか迷うんですww(もはやScreenXの否定なのではw)

私の父なんかがそうでしたが、正面を向いた時に「ちょうど視界の端から端まででスクリーンの全体が映るようにしたい」という人もいるかと思います。作品内容にもよるかもしれませんが、そういう鑑賞を好まれる方だと慣れるまでちょっと大変かもしれません。

そんな意識をしてか、単純に見える範囲が広いせいか、映画鑑賞で初めて「疲れた~」と感じましたねw

ちなみに、上の方に貼った「CJ4DPLEX Japan」さんのイメージ動画のように、3面が綺麗には繋がっていません。スクリーンフレームがどうしても間に入るので、完璧に映像が繋がるということはないです。(Tジョイ蘇我の場合はそうでした)

また、体験の項でも話しましたが「3スクリーン端から端まで見る必要がない(というか見れない)」ので、実質270°も見ません。ほとんど重要な内容はメインスクリーンに映り、そこから左右にちょっと広く見えるシーンがある程度。

座る座席の位置によったのかもしれませんが、今回はじめて後方の席で体感した感想は「普段よりちょっと横長の画面で見る映画」という程度でした。
ただ、すごい動きのあるシーンでは臨場感がマシマシ!!左右の解像度が低いこともあって、すごい迫力が増す場面もありました。

座る位置+作品によって「ScreenX」の体験が変わるのかなぁと、1回の鑑賞ではまだ感想で良し悪しが語れないのが正直なところです。
例えば「ボヘミアン・ラプソディ」にあるようなライブシーンだったら超盛り上がるのかなぁとか思ったりしました。

ただ、今回+900円も払ってそこまで感動的な体験ができたかと言うとNOです。
いまや映画館で追加料金を払うなら「4DX」「IMAX」などの手もありますからね。
「ScreenX」はたしかに広告とか、スクリーンの実物を見るとインパクトはあります。ただ、映画を見るってなったら、そこまでの必要は無いんですよね……。

風景の広がる様を考えると、その物語の世界観にもっと浸りたいとか、ライブ鑑賞などだったら表示面積も増えて臨場感が増す気がします。

本当に鑑賞内容や目的に合うかどうかによるんじゃないかなぁと。ダメなわけでもないけど、良いところもちょっと分からない、不思議な体験でした。
人にオススメしないとかではなくて、これは1回体験してみないと分からないと思います。

忙しい人向けまとめ

・Tジョイ蘇我なら基本料金+900円
・常時3スクリーン表示じゃないよ
・後ろの席じゃなくて良い
・基本的に中央画面とそのちょっと横ぐらいしか見ない
・画質が良いとかではない
・筆者はぶっちゃけ「ScreenX」が良いか悪いか分からない(初回はどっちかというとイマイチ寄りだった)

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