1作目は「28日後…」
2作目は「28週後…」
そして、シリーズ3作目となるのが、本稿でご紹介する「28年後…」です。
それぞれタイトルにある日数は、レイジウイルスと呼ばれる感染すると狂暴化して理性を失ってしまうウイルスのパンデミックが発生してからの日数を示しています。
本作は1作目「28日後…」のダニー・ボイル監督×脚本アレックス・ガーランドのタッグが復活したことでも注目の作品です。
もし「シリーズ全部観ないといけないのかなぁ」とか「グロいのかなぁ」など気になっている方は、本記事を参考にしてみてください。
この記事では、「動物の安否」や「グロテスクなシーンはないか」「性描写はないか」など、映画鑑賞前に知りたい映画に含まれるファクター(要素)のみを紹介します。ネタバレは一切含みませんのでご安心ください。
作品情報
- 作品名
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28年後…
- 公開年
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2025年
- 監督
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ダニー・ボイル
- 上映時間
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115分
あらすじ
人間を凶暴化させるウイルスが大都会ロンドンで流出し、多くの死者を出した恐怖のパンデミックから28年後。生き延びるために海を隔てた小さな孤島に逃れた人々は、見張り台を建て、武器を備え、身を潜めて暮らしていた。ある日、島で暮らすジェイミーと、島を一度も出たことのない12歳の息子スパイクは、ある目的のために島の外へと向かい、本土に渡る。彼らはそこで、人間が人間でなくなった感染者だらけの恐怖の世界を目の当たりにする。
映画の気になるファクター7つ
☆=0 ★=1の評価です
ファクター(要素) | 評価 | コメント |
---|---|---|
動物の安否 | ★☆☆☆☆ | 動物の屍骸が登場しますが、 作品に動物が関わることは少ないです。 |
性描写の有無 | ★☆☆☆☆ | ほぼありません。 |
流血の有無 | ★★★☆☆ | 暴力、殺害シーンが多いのでそこそこあります。 |
暴力描写の有無 | ★★★☆☆ | 噛みちぎったり、引きちぎったりとか…。 結構あっさりしてるので、 見るに堪えないとかではなかったです。 |
グロテスクなシーン | ★★★☆☆ | 肉片や贓物などが映ることが多いです。 感染者の容姿もゾンビ寄りです。 |
視聴対象層(子供★・大人向け☆) | ☆☆☆☆☆ | R15+作品です。 子供にはオススメしづらいです。 |
予習の必要性(過去作・事前知識) | ★☆☆☆☆ | 作品単体で十分に楽しめます。 過去作の人物とは一切繋がりがありません。 ウイルスの詳細を知りたい場合、 1作目の鑑賞をオススメします。 |

パンデミックから28年経った世界です。
主人公がパンデミック後に生まれた少年で、いわゆるジェネレーションギャップ的な演出に色々考えさせられます。
管理人のコメント
本作を観るにあたって、筆者は過去作をひと通り見ましたが、レイジウイルスという共通のポイント以外、過去作との繋がりは薄いので予習の必要性はそこまでありません。
監督×脚本が1作目のタッグ復活ということで、雰囲気や演出は1作目寄りになりました。
しかし、パンデミックから28年も経ち、主人公もパンデミック後に生まれた少年ということもあって、世界観や人々の志向性がガラリと変わっています。
「レイジウイルス感染者は居て当たり前」「もう人間ではなくただの化け物」という、1作目からの時間の経過を感じることができるのは非常に面白かったです。
続編というよりも、新章にステージを移したように感じました。
28年も経つと感染者側にも複数の種類が発生し、パワーアップしたボスのようなキャラクターも登場するという変化が持たされています。そのおかげで残虐性もパワーアップして、ちょっと過激な演出も登場するようになりました。
ちなみに、本作の見どころは、12歳の主人公が母親を守るため感染者と戦うという、少年の成長や心理描写だと思います。
ただ、もはや完全に殺るか殺られるかの2択になってしまい、感染への恐怖や感染した人間がどうなってしまうかという部分の演出が薄くなってしまったのが残念でした。(このあたりが観たい人は1作目を是非)
パンデミック後、28年という荒廃した世界観を感じることができるので、そういった作品が好きな方にはオススメできます。



